2013年11月5日火曜日

OS X (Mavericks)の完全バックアップが作成できない場合

先日、Mavericksにバージョンアップを行ったあと、pkgsrcで導入しているツールの再構築などを実施しており、万一に備えバックアップからの復元が可能か確認してみたところ、大問題が...


  1. Time Machineからの復元が可能かを確認するため、システムを終了する。
  2. 電源ボタンを押下し、電源を投入。
  3. 起動音が鳴るまで、[command] + [R]キーを押下し続ける。
  4. 「バックアップからシステムを復元」を選択 (詳細手順失念)。
  5. NAS (Time Machineのバックアップ先) を選択。
  6. "OS Xシステムのバックアップが見つかりません。"と表示されるって、おい!!


日々のバックアップ (もちろんTime Machineを利用) は、正常に終了しており、バックアップがないはずがないじゃないか....

と言うことで、作業を中止し、通常起動する。

「Time Machineに入る」を選んで、過去のバックアップをブラウズすると...
/Usersしか取れてないじゃん ;'(


こんな目に遭遇した方は、以下の手順で、「完全バックアップ」を取得しておきましょう。


1) /Library/Preferences/com.apple.TimeMachine.plist の設定を確認する。

Time Machine の設定は、上記のファイルに保存されている。
Binary形式なので、次のコマンドを実行し、内容を確認(Xcodeが導入されていることが前提ですが...)。

  % sudo open /Library/Preferences/com.apple.TimeMachine.plist


"ExcludeByPath"に以下のディレクトリ(以降、「システム関連ディレクトリ」とします)が定義されている場合は、「完全バックアップ」の作成ができません。


  • /Applications
  • /Library
  • /System
  • /bin
  • /private
  • /sbin
  • /usr


2) システム関連ディレクトリを、"ExcludeByPath"から削除。

一部のブログなどでは、「com.apple.TimeMachine.plistを削除する」と言う記述がありますが、小生の環境では、削除しても元の設定が復元されてしまいました。
と言うことで、以下のコマンドを実行。

  % for i in /Applications /Library /System /bin /private /sbin /usr
  for> do
  for>     sudo tmutil removeexclusion -p $i
  for> done


3) バックアップ開始コマンドを実行。

  % tmutil startbackup


後はひたすら、バックアップ完了まで待ちましょう。

1 件のコメント:

  1. 「できマウス。」プロジェクトの町田と申します。
    旧Mac miniから新Mac miniに移行しようと思って作業をしております。
    まったく、同じ現象が生じており、Web検索でたどりつきました。貴重な情報をありがとうございます。
    http://dekimouse.org/wp/

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